なぜ高血圧になってしまうのか? 多くの方が見逃している ”ある事実”

一般的に高血圧の原因は2種類であると言われています。

(1) 特定の疾患などが原因で起こる高血圧

(2) 生活習慣や環境要因で起こる高血圧

普段高血圧に悩む方々とテレビなどで紹介されるのは (2)生活習慣や環境要因で起こる高血圧です(高血圧と診断された90%の方はこちらに該当します)。

 

それでは生活習慣とはなんでしょうか?

塩分の多い食事の摂取や、運動不足、飲酒や喫煙のことです。中でも高血圧の発症と最も関連が強いのは、塩分の摂りすぎといわれています。

病院で高血圧として診断された方は、降圧剤を処方されてをそれを服用します。

ちなみに降圧剤の中の一つにレセルピンというものがあります。これはパーキンソン病(薬剤性パーキソニズム)を引き起こす薬と厚生労働省でも注意喚起している薬です。

あまり薬に頼りすぎるのも考えものですね……

 

さて、血圧とは血管にどれだけ力がかかったのかを示したものです。

イメージとしてはホースの中を流れる水です。蛇口をいっぱいひねって水の量が多くなればホース内側に負担がかかります。まるでホースが蛇のようにクネクネ動くようになりますね。

しかし、水をチョロチョロと出した時にはホース内側には力がほとんどかかっていません。

ホースの中を流れる水がドロドロしていたり、ホースの中にゴミが入っていたらどうでしょうか。そんな状態で水を思いっきり流したらホースは破裂してしまうかもしれません。

これが血管の中でも同様に起こっています。

 

 

しかし血圧に関して多くの人が見逃している事実があります。

血管の内側だけでなく、血管の外側かかる圧力です

ホースからでている水を拡散させるために出口をつまむと水が広い範囲にまで広がります。

もしくはホースを思いっきり踏んでみたことはありますか?水の流れが止まってしまい、ホースの中に水溢れてがホースがふくらんでしまいます。ホースの中にものすごい圧力がかかり、ホースは破裂してしまいます。

同様にホースを折り曲げてもホース内部に圧力がかかります。

この現象が血管にも起こっているのです。

血管は体の筋肉や内臓の狭い隙間を通って体の隅々まで伸びています。筋肉が張ったり、硬直したり骨格の歪みによって血管を圧迫されてしまうと血圧が上がってしまいます。

この筋肉の張りや硬直、骨格の歪みが外側から血管を圧迫していると塩分を減らしても運動をしても血圧は下がりません。

 

また筋肉が緊張することによって自律神経に影響を与えます。

自律神経には2種類あります。

緊張、興奮した時に働く交感神経

リラックスした時に働く副交感神経

があります。

筋肉が収縮(筋肉は収縮すると硬くなり張る)すると交感神経が働くようになり、血管が縮み、血圧も高くなりやすくなります。

 

つまり生活習慣だけでなく、

(1) 筋肉の緊張、張りや固まり・骨格の歪みにより血管が圧迫されて血圧が高くなる

(2) 交感神経が働き、血圧が高くなる

ことにより、高血圧になっていくのです。

 

解決するには

余計な負担を血管にかけないためにも筋肉の固まりを取り除き、歪みを整えることが大切です。

また食生活、運動と共に日常の姿勢や動作を改善していくことが大切です。

「体は必要だからこそ不調などの反応を起こします」

血管は圧迫されている状態で血圧を下げる薬を使って血圧が下がったしたらどんなことが起きるでしょうか?血流が悪くなり、全身に栄養や酸素が届きにくく、老廃物、疲労物質を取り除く機能も弱まります、

血流が悪くなると病気や不調にかかりやすくなります。

筋肉の緊張や張りは肩こり、腰痛、背中の痛み、頭痛につながりやすくなります。これらがある方はまずは筋肉の張りと骨格の歪みを整えること。そして姿勢や動作を改善していくことです。

そうすることで自律神経も整っていきます。

いかがでしたでしょうか。高血圧もしっかりと改善することができるのです。

当院に来られた患者様で高血圧の方は血圧計で確認しながら施術をする時があります。

施術後に血圧計で計ると20〜40ほど血圧が下がる患者様もいらっしゃいます。

姿勢や動作まで見直すことができれば高血圧に悩まない身体にもなれるのです。