正式には「腰部脊柱管狭窄症」と言われます。近年レントゲンだけでなくMRI検査も多く行われるようになり、脊柱管狭窄症と診断されるケースも多くなってきました。
この診断は「高齢である」、「間欠性跛行(痛みや痺れで長く歩けない)」、「MRIで脊柱管の狭窄が確認される」の3つが確認されると脊柱管狭窄症と診断されるのがお約束となっているようです。
脊柱管狭窄症の場合は治療方法の一つに手術を提案される場合もありますが……
「ちょっと待ってください!」
手術をしなくても十分に改善するケースもあります。大切なことは脊柱管が狭くなってしまう姿勢をやめること。そして適切な施術です。
▼目次
なぜ「脊柱管狭窄症」になってしまうのか
脊柱管狭窄症と診断された患者様のお話を聞いて身体を見ていると、人それぞれ様々な背景で脊柱管狭窄症になっています。
「昔から反り腰で腰痛持ちの方」、「デスクワークで座りっぱなしの方」、「ヘルニア持ちの方」、「ギックリ腰を頻繁にする方」
背景は様々ですが、みなさま骨盤の歪みがあります。特に足を組んで座っている(昔足を組んで座っていた)方に多い傾向があります。
この記事を書くにあたり問診票を見返してみました。
すると「脊柱管狭窄症」と診断された患者さまの9割以上が足を組んで座る癖がある、もしくはあったとおっしゃっていました。
これは偶然でしょうか?今の医学では特定できないため、なんとも言えませんが整体師として見逃せない点です。
足を組む姿勢は骨盤の歪みに大きく影響します。骨盤が歪むことで「立つ姿勢」、「座る姿勢」にも影響を与えます。姿勢が悪くなり腰椎(腰の背骨)の一方に常に負担がかかるようになります。
負担がかかった状態が一定期間続き、椎間板が飛び出してしまうと「ヘルニア」になり、脊柱管が狭くなってしまうと「脊柱管狭窄症」になります。その症状はあなたの普段の姿勢から起こっているのです。
「脊柱管狭窄症」は改善することができる
長年の習慣や癖が骨盤を歪ませ、姿勢に影響し「脊柱管狭窄症」になることはわかりました。
だからこそ「長年の習慣や癖を直す」、「骨盤の歪みを改善する」、「姿勢を良くする」
この3つがあなたの脊柱管狭窄症を改善する方法になります。もしあなたが脊柱管狭窄症による排尿障害にまでなっていないのなら骨盤矯正で改善できる余地が十分にあります。
座るとき足を組んで座っていないか、立っている時の姿勢はバランス良いか。普段の自分の習慣、癖を今一度見つめ直してみてください。必ず「これは良くないな」というものがあるはずです。
骨盤の歪みは自分で改善するのは難しいです。骨格全体から関節がどこまで動くかのバランスを見て骨盤の歪みを治す必要があるからです。これは専門の方に任せるのが良いでしょう。
骨格全体からバランスを見て骨盤の歪みを改善することで下の写真のように骨盤の歪みを取り除くことができ、腰の痛みが改善され、楽に歩くことができるようになります。
骨盤の歪みがとれて骨格全体が整うと自然に良い姿勢が取りやすくなります。
自分でできる「脊柱管狭窄症」対策
何度もお伝えしていますが、改善するためには自分の習慣、癖を見つめ直し正していき、良い姿勢で生活していただくことです。
その他の対策としては
・体を冷やさないようにすること(冷えると血行不良が起こり筋肉、関節の動きも悪くなり痛みを感じやすくなります)
・動かなくなることが一番良くないので、痛すぎない、できる範囲の良い姿勢で1日10分くらい歩くようにすること(10分歩くにはつらい方は3分ずつ歩くなどしてください)
また以下に「脊柱管狭窄症」対策として立ち方、座り方、歩き方の動画を載せます。ご参考にしていただき、ぜひ自分の姿勢を見直して見てください。
肩肘張らず、無理をせず、少しずつ毎日やっていくことが大切です。ぜひ姿勢に気をつけてお過ごしください。
【姿勢の良い立ち方】
【姿勢の良い座り方】
【姿勢の良い歩き方】
脊柱管狭窄症についてのご質問、ご相談は
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