3000万人が悩む頭痛
1週間に2回以上頭痛があるのが何年も続いている。
ロキソニンなどの鎮痛剤を飲むと落ち着いてくる。
頭痛以外にも普段から首や肩に張りや痛みを感じる。
このような例が当てはまる頭痛のことを一般的に緊張型頭痛と呼ばれております。
特にデスクワークの方に多いので「運動不足が原因である」、「姿勢が悪いから」など言われます。そのため治すためには運動をして姿勢を改善していくことが大切であると多くの専門医がおっしゃっております。
これは半分しか正解していません。
なぜなら運動をしても、姿勢の改善をしても頭痛に悩み続けている方々をたくさん見てきたからです。
まず大切な事は姿勢改善の前に、あなたの日常を振り返ることが必要です。
なぜ頭痛が起きるようになったのか、その答えはあなたの無意識の習慣の動作に答えがあるからです。
その動作はもしかすると昔から続けているものかもしれません。これは無意識なので自分で直すことは簡単ではありません。
そしてもう一つ。
頭痛に悩む方にはある癖が多いことが分かっています。実はこのある癖は座っている時間が長いほど影響があるものです。
その癖とは足を組む癖です。
足を組む癖が体のバランスを大きく崩してしまい頭痛にいたるケースは実はとても多いのです。そのため長時間座っているデスクワークの方に多い症状の一つが頭痛なのです。
では、なぜ足を組む癖が頭痛の原因となるのか。その原因を紐解いていきます。
骨盤のバランスが崩れる × ストレートネック = 頭痛
足を組んで座ると骨盤のバランスが崩れてしまいます。それでも倒れないように座れているのは無意識に背中を曲げている(ななめにしてバランスを取っている)ためです。
この片方だけ曲げる、傾けるといった姿勢が長引くと片方の筋肉だけ緊張してしまいます。
骨盤の歪み → 腰部の筋肉の緊張 → 背中の緊張 → 肩・首の緊張と繋がっていきます。
いつも同じ場所が痛む方はバランスが崩れて同じ箇所の筋肉ばかりに負担がかかるのです。
さらにデスクワークに従事される方は負担のかかった筋肉にさらに追い打ちをかけるようなある動作をします。
PC、パソコン、スマホをよく使う人は文字や画像が見えにくい時、画面に顔を近づけます。物が見えないというのはストレスです。なんとか見ようと無意識に顔を出す動作をします。
この動作が癖になったものがストレートネックです。
ストレートネックは頚椎(首の骨)と首の筋肉に負担をかけます。体重60kgの人で頭の重さは5kgになりますので、それだけの重さを首の筋肉だけで支えています。
筋肉が緊張すると、自律神経も交感神経優位になり、血液循環が悪くなります。ストレートネックがある方は頭痛以外にも気持ち悪さや、吐き気、めまいなどの症状も併せて悩まれています。
頭痛を治すためには薬でなく、筋肉の記憶をリセットさせる
マッスルメモリーという言葉をご存知でしょうか?
マッスルメモリーについては詳しくはこちらの記事をご参照ください。
筋肉は姿勢も記憶しております。もしあなたが今頭痛に悩んでいるなら「頭痛になる姿勢」になっているだけなのです。
そのため頭痛を根本から治療するためには筋肉の記憶をリセットしてから「頭痛にならない姿勢」になることが大切なのです。
筋肉を柔らかくする、運動をする、姿勢を気をつけるだけは意味がないことはおわかりいただけたのではないでしょうか。
特に足を組むことを長年続けている場合、その記憶は強固なものになっています。足を組む癖をやめたとしても頭痛があるのはこのためです。
足を組むための筋肉の記憶をリセットすること。これが頭痛改善への道に必要なのです。